2016年05月10日

羽生名人が人工知能との対戦を示唆

将棋の羽生善治名人。現在、名人・王位・王座・棋聖の4冠を保持しています。

その羽生名人が人工知能との対戦を示唆しました。

プロ棋士とコンピューター将棋ソフトとの対戦は過去に何度かあり、第1回将棋電王戦では、当時日本将棋連盟会長だった米長邦雄9段が世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフト・ボンクラーズに敗れました。

但し米長9段はすでに引退していたので、本格的には第2回からということになります。

第2回からプロ棋士対コンピュータソフトウェアの5対5の戦いとなりました。

第2回は1勝3敗1引き分け。

第3回は1勝4敗。

第4回(将棋電王戦FINAL)3勝2敗。

これプロ棋士から見ての勝敗です。

最後にようやく面目を施しましたが、これはソフト側の欠陥をついたり、ハメ手のようなのを使って勝ったもの。

プロ棋士である以上、勝ちに拘るのは当然で、それが悪いとは思いませんが、逆に言えば、まともに指したのでは勝てないということ。

つまり、すでにコンピュータ将棋ソフトはプロ棋士より上と見られても当然と言えます。

また今年の4月から5月にかけて第1期電王戦というのが始まって、これは第3回将棋電王トーナメントの優勝ソフト・ponanzaと第1期叡王戦の優勝者・山崎隆之八段による1対1の戦いです。

手番の先後を入れ替えて二番勝負を行なうのですが、第1局はponanzaの勝ちに終わりました。

さてそこで羽生名人です。

もし実現すればどうなのか?

羽生名人なら快勝してくれるのではないか?

期待もするし、もし羽生名人が負けたら、それはそれで潔くコンピュータ将棋ソフトの強さを認めるしかないと思うのです。

ところで将棋とは比較にならないぐらい盤面が広く、打つ手の選択肢が多い囲碁では、人工知能が人間を越えるのは早くても10年先だと見られていました。

ところが英グーグル・ディープマインド社の囲碁ソフト「アルファ碁」というのが突然出てきて、何と世界のトップクラスの李セドル9段に4勝1敗と勝ち越したのです。

これには驚きました。

囲碁の場合、着手を決めるのには善悪の判断が必要で、しかも個人差があるので、その辺の所をどうやってコンピュータに教え込むのだろう?と思っていました。

定石とかを教えても、周囲の状況次第でむしろ悪手になることが少なくないからです。

何が正しいかが分からなくて強くなるわけがないと思っていたのです。

だから個人的には10年どころか20年ぐらいかかるだろうぐらいにたかをくくっていました。

ところがあっという間でした。

アルファ碁というのはどうやらディープ・ラーニング(深層学習)という最新理論を取り入れているらしいです。

プロ棋士らの約16万対局、約3000万の盤面の画像を読み取って、次の石をどこに打てば最終的に勝つ確率が高いのかを学んでいっているということです。

つまり人間が教えなくても、自分で学習出きるということです。

プロ棋士の場合は、過去の経験や勉強などから直感的に正しそうな手を選ぶことが出きるのですが、アルファ碁も似たような思考経路で着手を選んでいるということです。

また人間が悪手だと思った手でも後々効果的になることもあり、感性の違いというか、碁の広さを感じる所でもあります。

このディープ・ラーニング、ロボットや医療の画像診断・金融・車の自動運転など多くの分野で活用が期待されていますが、将来は社会を変革する可能性もあります。

はたしていいことなのかどうかはわかりませんが、恐ろしい進歩ですね。


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posted by ユーコー at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁・将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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